歯周矯正に関する論文の紹介|日々の臨床に活かせる詳しい解説付き #1
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*2022年2月22日にLIVE配信されたクリニカルカンファレンスの講演内容です。
本講義では、工藤先生に歯周矯正の必要性について、詳しく解説いただきました。
症例解説ではなく、世界で発表されている論文について、詳しい解説をいただいております。
日々の臨床で迷った際に活かせるものを中心に、数多くの論文を紹介いただきました。
まずは、PZC(ピエゾシジョン)についての解説です。
矯正治療は「時間がかかる歯科治療」として医師と患者の両方から認知されています。
しかし「PZCやPAOOでは治療期間を大幅に短縮できるのではないか?」と、さまざまな論文で紹介されました。
PAOOで行う歯周外科処置はコルチコトミーと呼ばれ、骨の周りに複数の傷をつける方法が1959年から開始されています。
その後、2001年にウィルコ兄妹が新しい方法を見つけ論文を発表しましたが、侵襲が大きいデメリットがありました。
さらに時を経て、2009年にボストン大学の研究結果として、26歳患者さんのケースレポートでピエゾシジョンの論文が発表されました。
以降、世界中で数多くの先生がピエゾシジョンに関する論文を発表しています。
しかし、中にはピエゾシジョンが他の治療と唯さがないなどの否定的な意見の論文が、1年間で13本も発表されています。
2021年は、論文の質を上げた研究論文が多く発表され、前向き試験の論文では大きく4つのポイントが報告されています。
一つ目は「時間短縮」、二つ目は「歯根吸収」の報告がでており、症例によっては「効果がない」報告されていることを解説されました。
三つ目は「シングルカット」で、ピエゾシジョンを一か所だけ切開する方法は、あまり効果がないと報告されているようです。
四つ目は、犬歯をリトラクションする際は、シングルカットであると効果が少ないとも報告されていると、解説いただきました。
さらに、マルチブラケットで矯正を行った際に、小臼歯部で骨吸収がしやすくなるというデータもあるようです。
これらがネガティブな情報ですが、近年はRCTされた論文が数多く報告されています。
そのことから、今後さらにシステマティックレビューされた論文が報告されるであろうと予想されました。
ここまで論文を解説いただき、ここからは実際のPZCの症例紹介に入ります。
40歳男性、歯列不正を主訴に再来院された患者さんの症例です。
デンタル写真からも分かるように、上顎前歯前突、1歯対1歯咬合であることが分かります。
治療計画は、歯周基本治療後に左上下の8番を抜歯、大臼歯の遠心移動と上顎叢生改善のためにアーチ拡大と作成しました。
それに伴い、歯槽骨から歯根露出を防ぐ目的も兼ね、下顎前歯上顎にピエゾシジョン、ボンクラフトを計画されたようです。
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