2日間にわたり行われた岡野修一郎先生による『クリンチェックTetoriAshitori』の中から、【1日目・第4部】の内容をお届けします。

下顎が相対的に大きいクラスIII症例に対し、抜歯や手術を回避しながらアライナー矯正で治療を進める方法を学びたい方におすすめの内容です。
治療計画では、下顎臼歯の遠心移動によってスペースを確保し、上顎前歯の配列を整えながら咬合干渉を解消するポイントを探ります。
早期接触が生じる原因を段階的に分析し、追加アライナーで修正する際の具体的な3Dコントロールやトルク設定の工夫が見どころです。
特に複数の接触点を構築する臼歯部の仕上げでは、細やかな傾斜移動とローテーションの組み合わせが必要となります。ボーイングエフェクトを含む顎位の変化にどう対処するかも解説されています。

▼下顎臼歯の遠心移動戦略
ヒバシを活用した臼歯の遠心移動計画や、その際に想定される下顎前歯への影響をどうコントロールするかが詳しく紹介されます。

▼早期接触とその修正法
追加アライナーを使い、干渉点を丁寧に取り除きながら歯の位置を段階的に合わせるアプローチが学べます。無理なバイトジャンプを避け、実現性を高める調整のステップが参考になります。

▼複数接触点の構築で咬合を安定化
最終的に複数の接触点をどう付与するかが、咬合の安定性を左右します。
臼歯部や犬歯部の最適な角度やローテーションを把握し、追加アライナーを最小限に抑えつつ仕上げていくヒントが得られるでしょう。

最後まで視聴することで、クラスIII症例を非抜歯で治療するうえでの重要なチェックポイントや、咬合を安定させるための具体的な方法を身につけることができます。ぜひ臨床に活かしてください。