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2026年11月4日(水) 公開

#5 接着強さはどう測る? 接着試験で学ぶボンディング材の性能評価|髙見澤 俊樹先生

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  • 接着剤の性能を、どのように評価すればよいのでしょうか。長期的な臨床研究は重要ですが、10年、20年という経過を追う間に、対象製品が販売されなくなることもあります。本動画では、高見澤 俊樹先生が、接着剤のスクリーニングに広く用いられる「接着試験」をテーマに、試験片の作製から評価の考え方までを実演を交えて解説します。

    まず紹介するのは、研究室で主に行っているせん断接着試験です。接着性能を調べる方法には、微小引張試験など複数の試験法があり、それぞれに長所と短所があります。本動画では、試験法を接着性能の指標として捉えながら、実際にどのような手順で試験片を作るのかを確認していきます。

    試験片には牛歯を用い、エナメル質と象牙質の位置を示しながら、表面を研磨して条件を揃える工程を実演します。歯面の粗さや切削によって生じる層など、試験条件を規格化するための準備にも触れ、接着剤を評価する際の前提を整理します。

    続いて、ユニバーサル接着剤や2ステップの接着システムを用いて、塗布、エアブロー、光照射、コンポジットレジンの充填までを紹介します。象牙質へのこすり塗り、液を継ぎ足しながらの塗布、液面が動かなくなるまでのエアブローなど、製品の指示に沿った操作を具体的に示します。歯面の乾燥状態や光照射の距離にも触れ、同じ接着操作でも、製品によって求められる条件が異なることを解説します。

    水を含まず、エアブローを省略できる接着剤については、その組成と操作上の特徴を紹介。水や溶媒を含む理由、象牙質に残る水分を利用する考え方、塗布後の膜厚について説明します。さらに、2ステップの接着システムでは、プライマーとボンディング剤の役割や性状の違い、機能性モノマーと初期接着性・耐久性との関係にも触れます。

    後半では、通常の接着試験で行う保管条件に加え、試験片作製から10分後の評価、温熱負荷、疲労試験など、臨床を想定した条件設定を紹介します。会場では試験機の代わりに手やペンチを用い、作製した試験片の接着状態を示します。

    接着試験では数値による客観的な評価が可能ですが、それだけで接着界面に起きている現象を把握できるわけではありません。電子顕微鏡による観察や別の試験法を組み合わせる必要性まで学べる本動画。日常の接着操作と、研究で得られる評価結果を結びつけて考えるきっかけとして、ぜひご視聴ください。

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