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スペシャル
2026年11月4日(水) 公開

#7 ディスカッション|接着修復の長期予後を左右するものとは? 材料選択・接着操作・歯質保存を徹底討論|青島 徹児先生 × 高見澤 俊樹先生 × 柿内 裕輔先生

  • 接着修復で歯質をどこまで残すか、どの材料を選ぶか、接着操作で何に注意するか。日常臨床で迷いやすい疑問について、青島 徹児先生・高見澤 俊樹先生・柿内 裕輔先生が、それぞれの講演を振り返りながら意見を交わします。研究と臨床経験の両面から、ダイレクト・インダイレクト接着修復の考え方を掘り下げるトークディスカッションです。

    最初のテーマは、セルフエッチングシステムにおけるスメア層とハイブリッド層の捉え方です。象牙質へのレジンモノマーの浸透や、エッチングの有無による接着界面の違いを踏まえ、用語の定義に曖昧さがあることも含めて議論します。続いて、ボンディング材の溶媒とエアブロー、接着層の厚み、辺縁の着色に関わる要因へと話題が広がります。接着層を薄くする考え方や、ライニング、未重合層についても、臨床での操作と接着試験の経験を交えて検討します。

    インダイレクト修復では、インレー・オーバーレイ・クラウンに使用する材料と、装着材料の選択を取り上げます。ガラスセラミックスとジルコニアの使い分けについて、破折の経験、確保できる厚み、光の届きやすさなどを踏まえて意見を交換。歯質側と修復物側の接着を分けて考えながら、ジルコニアへのサンドブラストやMDP含有プライマー、ガラスセラミックスへのフッ酸処理についても話し合います。

    歯質保存に関する議論では、遊離エナメル質を残すか除去するか、クラックのある歯にどう対応するかを検討します。接着による補強への期待だけでなく、残した歯質が後に欠けた経験も共有され、歯質保存と力学的な配慮のバランスが語られます。削る量を抑えることと、修復後の経過を見据えた判断について考える内容です。

    さらに、コンポジットレジンを装着材料として用いる際の気泡や修復物の浮き上がり、加温した修復物にレジンセメントを用いた際の急速な硬化など、実際の操作に関する経験を紹介します。シランカップリング処理の効果に対する疑問や、シルクパウダー・アルミナによる表面処理と清掃についても、研究結果と臨床での工夫をもとに議論します。

    全体を通して共有されるのは、メーカーの指示に沿って材料を使用すること、そして長期経過から自身の治療を見直すことの大切さです。成功例だけでなく失敗例にも目を向ける先生方の対話から、接着修復における材料選択と操作、歯質保存の判断を改めて考えます。

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