ステージ別のペリオオルソ臨床例を解説|ステージ2~4 #3
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*2022年1月28日にLIVE配信されたクリニカルカンファレンスの講演内容です。
前回の講義に引き続いて、ステージ3の臨床例を解説いただきました。
42歳男性、喫煙者(20本/1日)、左下がグラつくことを主訴に来院されました。
治療計画は、TBI、SC、SRP、保存不可能な部位の抜歯、う蝕治療・根管治療を行った後に再評価を行いました。
その後、必要に応じた処置を行った後に矯正治療、左下5のEが残存していた先天性欠損の箇所にインプラントを埋入する計画です。
矯正治療が14カ月経過したころに動的治療が終了し、ホワイトニングなどを経てSPTへ移行しています。
ペリオオルソプロポーションに重ねて見ると、歯列・咬合・歯周組織が歯周矯正によって綺麗に整ったことが分かります。
術前・後のデンタル14枚法を比較してみると、左下6の近心垂直性骨欠損が回復していると評価されると述べられました。
次に、ステージ4の臨床例を解説いただきました。
53歳女性、奥歯がグラついて噛めないことを主訴に来院されました。
既往歴あり、ワーファリン服用中、30代から歯肉出血や歯ぎしりの自覚があるという状態です。
欠損歯は左下6番だけですが、浮遊歯が非常に多く9本も認められ、根尖性歯周炎やう蝕も目立ちます。
問題点が多岐に渡りますが、抜歯、インプラント埋入、矯正治療などフルマウスリコンストラクションによる治療計画を立案されました。
長期に渡る治療でしたが、正中の一致や1歯対2歯の確立、アンテリアガイダンス、左右咬合平面のズレが綺麗に整いました。
術後14枚法のデンタル写真でも、歯列・・咬合・歯周組織が歯周矯正によって改善されたことが分かります。
ペリオ・オルソ・インプラント治療をして、前歯部削る歯周補綴をできるだけ避けて治療を終えられています。
続いて、四つ目のテーマである「4.ペリオオルソ+アライナー」について解説いただきました。
アライナー矯正は、日本へも非常に多くのブランドが参入しており、良くも悪くも今後も増えてくだろうと予想されています。
取り外しのできるアライナー矯正は、ブラケットい比べて歯周組織に良い影響を与えそうですが、実際にはどうなのでしょうか。
2020年に発表された論文によると、ポケット・歯肉炎・プラークのどれにおいても、ブラケットより優位な結果を出したとされています。
しかし一方で、同じ2020年に発表されたナポリの論文では、どちらでも歯周組織の影響に差がないとしています。
ただし、この論文は「歯科衛生士がしっかりメンテナンスをしているという条件付き」で研究されたものです。
患者さんにとって取り外しのできるアライナー矯正は、きちんとした管理下で行われるとメリットが大きいかもしれません。
次回講義で引き続き症例の解説を行いますので、ぜひご覧ください。
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