Doctorbook academy

  • 日時
    2024年5月18日(土) 09:00 - 2024年5月19日(日) 18:00

    公開終了日時
    2024年5月26日(日) 23:59

  • 【開催時間】5月19日(日)午後

    セクション4 | 当日のスケジュール
    13:30~14:20    ①高齢者の機能性身体症候群(FSS)に対する心身医学的診療    水野泰行先生
    14:20~15:10    ②高齢者の口腔の不定愁訴に対する注意したいポイント    山崎裕先生
    15:10~16:00    ③はじめての訪問診療ー生活モデルへの転換ー    菊谷武先生
    16:00~16:30    【本セクションの質疑応答】  水野泰行先生 山崎裕先生 菊谷武先生 玉置勝司先生(司会進行)
    16:30~17:00    展望編:これからの高齢者に対する歯科医療の目指すところー明日は我が身 自分事として考えておくー    玉置勝司先生
    17:00~       【Zoom】閉会挨拶  玉置勝司先生

    このセクションでは、高齢者の心身の健康に焦点を当て、心身医学的診療、口腔の不定愁訴への対応、訪問診療のアプローチなどを探求します。これらのトピックは、高齢者患者の複雑なニーズに対応するための深い知識と理解を提供し、臨床における具体的な応用を促進します。また、このセッションの最後は高齢者歯科医療の将来の展望についても考察し、参加者に新たな視点を提供します。
    ※3講演が全部終了後に「質疑応答セッション」を行います。
    ※最後に玉置勝司先生により【展望編】をご講演いただき、閉会挨拶をしていただきます。

    【各講演の詳細】
    『高齢者の機能性身体症候群(FSS)に対する心身医学的診療』
    【講師】水野泰行先生(関西医科大学 心療内科学講座 診療講師; 関西医科大学附属病院痛みセンター 副センター長)
    【講演概要】機能性身体症状症は特定の病名ではなく、複数の疾患における特徴の共通性に着目した症候群である。高齢者では多疾患の併存や加齢による生理的変化により病態が複雑化しやすく、全体を俯瞰する視点で患者をとらえる必要がある。心身医学は身体的要因だけでなく心理社会的要因も含めた患者の全体を対象とする全人的医療を実践する医学である。そこには単に生物学的治療だけではなく、患者とのコミュニケーションや患者特性を踏まえた病態仮説の構築が重要となる。本講演では高齢者の心身医療において重要となる視点を医科の立場から提示して、歯科の診療の一助となることを目的とする。
    【本講演で学べること】
    ・患者の話を聴くこと
    ・機能性疾患について
    ・高齢者における医学的問題

    『高齢者の口腔の不定愁訴に対する注意点』
    【講師】山崎裕先生(北海道大学大学院歯学研究院口腔健康科学分野 高齢者歯科学教室 教授)
    【講演概要】 高齢者の日常診療において、舌がひりひりする、歯の痛みが治まらない、口内がネバネバして何かが貼りついているなどの訴えに遭遇することがしばしばある。口内を入念に診察しレントゲン撮影や検査をしても異常が認められない場合には不貞愁訴とみなし、気のせいだから気にするなとだけ説明することはないだろうか。また、少しでも異常が認められた場合にはそれが原因として徹底的にその異常を正そうとすることはないだろうか。このような対応では症状は一向に改善せず、反って症状は悪化して訴えが強くなり、場合によっては患者から避難されることもある。そこで今回のオンラインセミナーでは、このような症例に遭遇した際の注意しなければいけないポイントと望ましい対応法に関して説明する予定である。
    【本講演で学べること】
    ・不定愁訴の高齢患者さんの特徴を学ぶことで診断力を養う。
    ・要注意の患者さんに対して注意しなければいけないポイントを学べる
    ・不定主訴の高齢患者さんへの望ましい対応法に関して学べる

    『はじめての訪問診療ー生活モデルへの転換ー』
    【講師】菊谷武先生(日本歯科大学 教授;口腔リハビリテーション多摩クリニック 院長)
    【講演概要】患者さんは家で暮らしています。住み慣れた家で、家族の思い出と伴に暮らしています。お家でのちょっとした処置で患者さんは苦痛から開放され、食べる楽しみを取り戻します。これまで長く外来診療に通ってくださった患者さんに良かったらお家に行きますよと声をかけてください。人生の先輩たちのその最終段階に立ち会えることは、歯科医師冥利に尽きるものです。残念ながら時間の長短は別にして、全ての人は身体機能の低下に伴い通院不可能になります。いつ何時何が起こっても、歯科医療は裏切らない!そんな歯科医療でありたいと思います。本講演では、訪問診療に備えて外来診療でなすべきこと、訪問診療の基本、そして、看取りにかかわるまでの、訪問診療の基本と魅力をお話しします。
    【本講演で学べること】
    ・歯科訪問診療の考え方
    ・訪問診療で出会うADLや認知機能の低下の診方
    ・生活機能を重視したアウトカムの設定とは?

    ※上記の3講演が全部終了後に「質疑応答セッション」を行います。

    『【展望編】これからの高齢者に対する歯科医療の目指すところー明日は我が身 自分事として考えておくー 』
    【講師】玉置勝司先生(神奈川歯科大学総合歯科大学 特任教授)
    【講演概要】本セミナーでは、高齢社会を迎えるにあたり歯科医療が直面する新たな挑戦に注目し、高齢者に対してクリニック全体で統一されたケアの方向性を目指します。また、高齢者歯科医療におけるデジタル技術の進展とその可能性を探り、国民の健康寿命を延ばすための歯科医療従事者間の「協働」の重要性についても深く掘り下げます。これらの議題を通じて、歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士、歯科技工士など、多職種が一体となり、より質の高い高齢者歯科医療の提供を目指すための知見を共有し合うことを目標にしています。
    【本講演で学べること】
    ・今後の高齢社会で歯科医療が向き合うこと
    ・高齢者歯科医療へのデジタル化の期待
    ・国民の健康寿命延伸のために、歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士、歯科技工士の力を結集する『協働』の必要性
    ※最後に玉置勝司先生により閉会挨拶をしていただきます。

    (注意:各講演は講師のご都合により変更の可能性がございますので、ご了承ください。)

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