開かない根管の時に焦らない!~MM根管を利用しよう!~ #4
- 価格
- 13,200円〜(税込) (D+会員 10,560円〜(税込))
- 付与ポイント
- 1% (通常:120pt〜 D+会員:96pt〜)
-
では、実際に症例を見ながらレッジやMM根管への対応を見てみましょう。
段差Y字型の根管形態をしている場合は治療の難易度が高まります。
しかし、MM根管が存在している場合も多く、これを利用すれば比較的治療は容易になります。
特に、MM根管は前回までのセクションでお話ししたように、根管が合流している場合がほとんどです。
この特徴をうまく利用すれば、開かない根管の問題も解消できます。
MM根管は根管治療で迂回経路として機能する場合もあるため、これを知っておくことでアドバンテージが得られます。
段差Y字型の根管では、頬舌的に存在する2根の間にMM根管が存在し、イスムスとなります。
この部分に感染源である汚染された切削粉やガッタパーチャーが残りがちです。
MM根管を拡大し、扁平な1根管にすることで根管洗浄が容易な形態にし、根管治療の成功率が向上します。
次の症例は、同様に段差Y字型で主軸の根管がMM根管の症例です。
今回の症例の特徴は、片方のみが段差Y字型であり、もう片方は、レッジを形成しているという点です。
この場合も、まずはMM根管を探索・拡大を行うことで、イスムスを解除し、感染源の除去を行います。
この時の探索は、内側方向に探っていくと見つけやすいです。
今回の症例も開かない根管をMM根管からアプローチすることで治療難易度を下げることができました。
大臼歯部の根管治療の際は、CT撮影が有効です。
CT撮影を行うことで、MM根管の有無や、未治療根管を探索することに繋がり効率的な治療が可能になります。
イニシャルトリートメントで注意すべき点は再根管治療と同様です。
やはり、術前のCT撮影を行うことでMM根管の存在を知っておくことは大切です。
再根管治療、初期治療に関わらず、MM根管の存在を常に疑い、適切な検査を行うことが成功への第一歩です。
MM根管に対する実際のアプローチやテクニカルな面を症例を通して学ぶことができます。
ぜひご覧になってみて下さい。
Doctorbook academy
本サイトは、歯科医療に従事されている皆さまを対象に情報提供するサイトです。
あなたは歯科医療従事者ですか?
※一般の方は患者向けサイトDoctorbook をご覧ください
Facebook ログインの確認
Doctorbook academy は Facebook ログインをサポートします。
Facebook アカウントより必要な情報を取得します。
許可する場合、YES を押して Facebook 連携に進んでください。
誤って Facebook ログインを選んだ場合は NO を押してください。