土屋賢司先生 症例100本ノック 第12回 PART4【期間限定プレミアム公開】
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次の症例は、開咬を伴う臼歯部の咬合崩壊症例です。
咬合崩壊の原因の一つとなった「力のコントロール」をテーマに見てみましょう。
患者様は55歳女性で、「右側の疼痛」を主訴に来院されました。
2年前に一度治療は終了しており、メンテナンスは行っていないとのことです。
口腔内写真では開咬が確認されました。
咬合平面のズレは大きくなく、良好な状態を維持できています。
パノラマ上で右側臼歯部ブリッジ下に大きな透過像があり、さらに根尖病変を認めました。
このような症例に遭遇した時、まず何を考えるとよいのでしょうか?
何よりもデンタルヒストリーの聴取が重要な要素です。
特にプラークコントロールの悪さを見るとデンタルIQが高くないように感じられます。
このため、治療ゴールのすり合わせを十分に行う必要があります。
土屋先生が言うように歯科治療での補綴治療は咬合力との闘いです。
患者様の咬合力を推察し、診査することがいい補綴治療には欠かせません。
また、顎関節の形態は後天的な変化をしたのか?それとも先天的なものなのかを考える必要もあります。
口呼吸を伴う開咬症例を通して、デンタルヒストリーの推察を深めましょう。
また、近年大きなテーマになっている「力のコントロール」について土屋先生の考えに触れてみましょう。
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