VPT/歯髄温存療法とは【歯科用語コラム】
VPTとは
Vital Pulp Therapy(生活歯髄療法)のこと。
広義的には、
Indirect pulp capping(間接覆髄法)
Stepwise Excavation(暫間的間接覆髄法)
Direct pulp capping(直接覆髄法)
Partical pulp capping(部分的断髄法)
Full pulp capping(覆髄法)
を示す。
臨床的にはPulp capping ≒ VPT として扱っている場合も多い。
現在では外傷による破折で歯髄にまで達する場合や、可逆性歯髄炎までのカリエスに対して歯髄温存療法として応用されている。それより深い場合は抜髄となる。
'歯髄の温存が可能’という最大のメリットがあるが、適応である可逆性歯髄炎か、不可逆性かの診断は、出血の程度、痛みの有無などの臨床症状等を含め判断するため歯個々、個人により異なり、正確な適応症の診断が困難である。‘ダメもとでもいいから可能性があるのであれば神経を残したい’という患者ニーズにマッチしていると言える。
カリエスの程度にもよるが、大まかにいえばMTAを用いることが多い。
VPTについて動画で学ぶ
マイクロスコープを用いた歯髄の視診と歯頸部断髄という治療オプション
昔は抜髄をするしかなかったう蝕歯もVPT(歯髄温存療法)の普及により歯髄が温存できる可能性が高まってきています。
VPTの診断にマイクロスコープの有無はどのように影響するか分かりやすくまとめて下さっています。
VPTを実際に臨床で行っている先生も初めて聞いたという先生にもおすすめです。
根管解剖に基づいた作業長の決定
マイクロフォーカスX線CTを用いて根管のかたちを徹底的に分析し、エビデンスと日々の臨床経験によって根管の複雑な解剖学的特徴とそれに対する作業長の決定 を導き出しています。
実際の臨床での心がけや考え方、技術的な対策についてお話ししていただいており、誰もが明日からの臨床で早速工夫できる内容です。
歯内療法を成功させるためのlogic ~Vital Pulp Therapy~
歯髄の保存療法のポイントについて、歯髄の診断と断髄の有無と断髄の位置についてお話いただいております。
VPTの診断と手技をもう一度確認したい先生や抜髄を避けたい先生はぜひ御覧ください。
最新の歯科用語コラム一覧
パーフォレーション /Perforationsとは【歯科用語コラム】