上顎総義歯の頬側デンチャースペース回復と人工歯排列について #4
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顎堤吸収の著しい症例に対する、コピーデンチャーを用いた総義歯の作成方法を学びます。
日常の臨床でも、上顎総義歯で顎堤吸収が認められるケースに遭遇することは多いのではないでしょうか。
顎堤が吸収していると、吸着が得られにくいと感じて苦手意識を持つ方も多いと思います。
しかし、実は顎堤が吸収していてもポイントを押さえれば吸着を得ることが可能です。
上顎の顎堤は、吸収すると内側へ顎堤が移動していきます。
そして、大臼歯は早期に喪失することが多いので、結果として大臼歯部分の顎堤がより内側に移動します。
すると、頬側後方部のデンチャースペースが拡大していくのです。
ここを意識して総義歯の概形を設定していきます。
デンチャースペースを過不足なく回復しないと頬粘膜の筋圧維持が得られず脱離しやすい義歯になってしまうのです。
また、上顎の顎堤吸収の傾向は、人工歯排列にも影響を及ぼします。
下顎の顎堤の吸収は、上顎とは異なり垂直に吸収していくだけです。
このままで、歯槽頂間線の法則に従って人工歯排列を行うと、臼歯部だけが反対咬合になってしまうのです。
咬合が安定せず、疼痛や義歯の転覆の原因となります。
そこで、本講義では臼歯部は歯槽頂間線の法則に従わず、頬側寄りに排列を行います。
そのためには、人工歯を排列する場所を確保するために臼歯部頬側のデンチャースペースをしっかり回復する必要があるのです。
歯槽頂間線の法則に従わないと義歯が転覆してしまうと感じる方が多いと思います。
しかし、頬側のデンチャースペースをしっかり回復しておけば、筋圧維持が得られ義歯は安定するのです。
さらに、吸収した顎堤頂の位置に人工歯を排列すると、口腔内が狭くなり舌の動きを阻害します。
この問題も、人工歯を本来の位置に排列することで解決できます。
人工歯を顎堤が吸収する前の位置に排列することで口腔内の広さを確保することができるのです。
本講義では、これらの項目について動画の症例をもとに一連の流れを見ることができます。
今回の症例の主訴は「ほっぺたをかみやすい」です。
日常の臨床でもよく遭遇する主訴ではないでしょうか。
この主訴に対して、村岡先生の実際の手技を動画から学んでいきます。
動画の中では、個人トレーを使用せずコピーデンチャーにて精密印象と咬合採得を同時に行っています。
個人トレーを使用せずコピーデンチャーにて印象採得を行うことは以下の利点があります。
1.印象採得の時点で吸着が得られるかの確認をすることができる
2.印象採得と同時に咬合採得もすることができる
本講義では、上顎総義歯作成のポイントとして- 1.ハミュラーノッチを決めること
- 2.後縁部を封鎖すること
- 3.頬側の厚み(抱え込み)を確保する
を挙げています。
文章だけでは分かりづらい点も多いと思いますが、動画を見ることで理解は深まると思います。 - 1.ハミュラーノッチを決めること
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