コピーデンチャーによる印象・咬合採得~義歯完成~セットまで #3
- 価格
- 2,200円〜(税込) (D+会員 1,760円〜(税込))
- 付与ポイント
- 1% (通常:20pt〜 D+会員:16pt〜)
-
今回は、出来上がったコピーデンチャーを改造して、より理想的な形へ仕上げていきます。
まず、最初に行うことは頬側後縁部の改造です。
頬側後縁部を改造することで、ハミュラーノッチの位置を決めることができます。
ハミュラーノッチとは鈎切痕や翼突上顎切痕とも呼ばれます。
上顎結節と蝶形骨翼状突起内側板の翼突鈎の結合部で、上顎結節の後方に存在する部分のことです。
上顎義歯後縁部の床縁決定の指標となります。
ここには義歯の変位を起こす筋などがなく、加圧することができ、ポストダムの始点を設定することができます。
コピーデンチャーを利用することで、精密印象と咬合採得を同時に行うことが可能です。
通常の手順だと、概形印象、個人トレーによる精密印象、咬合採得と三段階に分けて行うところを一回で終わらせることができます。
患者さんの来院回数を減らすことができ、また、完成までの期間も短くすることが可能です。
総義歯を必要とする患者さんは一般的に高齢の方が多いので、来院回数が少ないことは大きな利点となります。
印象採得前のコピーデンチャーの修正では、ハミュラーノッチが重要なポイントとなります。
ハミュラーノッチを再現することで義歯の後縁が決定するからです。
また、上顎総義歯の辺縁封鎖性の向上には、上顎結節の抱え込みと、口蓋と左右の上顎結節が直線上に配置されることが大切です。
上顎総義歯は、患者さんの要望に応えようと小さくしてしまうことはないでしょうか。
しかし、辺縁封鎖性や義歯の安定を考えると、義歯には必要な大きさがあります。
上顎結節は第二大臼歯が位置する場所に近く、第二大臼歯が早期に喪失すると顎堤の吸収も早く進みます。
その顎堤に沿っただけの義歯を作成すると、頬粘膜からの維持を得られず脱離しやすい義歯になってしまいます。
初診時に顎堤、特に上顎結節の付近を良く精査し、顎堤の吸収が著しい場合はデンチャースペースの回復を行うことが重要です。
関連動画
-
2023年11月29日(水) 公開
プレミアム
コピーデンチャーを利用した総義歯製作法 episode.1【ご好評につきプレミアムコンテンツ化】
-
2022年8月18日(木) 公開
スペシャル
コピーデンチャーを利用した総義歯製作法 episode.5 ~床形態によるデンチャースペースの回復と後縁封鎖~
-
2021年12月17日(金) 公開
スペシャル
コピーデンチャーを利用した総義歯作成 episode.4~咬合と排列から審美を考える~
-
2021年10月22日(金) 公開
スペシャル
コピーデンチャーを利用した総義歯製作法 Episode.3 保険で良い入れ歯 ~パーシャルデンチャー編~
-
2021年10月15日(金) 公開
スペシャル
コピーデンチャーを利用した総義歯製作法 episode.2 ~初診から装着まで、その臨床の実際~
Doctorbook academy
本サイトは、歯科医療に従事されている皆さまを対象に情報提供するサイトです。
あなたは歯科医療従事者ですか?
※一般の方は患者向けサイトDoctorbook をご覧ください
Facebook ログインの確認
Doctorbook academy は Facebook ログインをサポートします。
Facebook アカウントより必要な情報を取得します。
許可する場合、YES を押して Facebook 連携に進んでください。
誤って Facebook ログインを選んだ場合は NO を押してください。