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スペシャル
2022年8月18日(木) 公開

コピーデンチャーによる印象・咬合採得~義歯完成~セットまで #3

価格
2,200円〜(税込) (D+会員 1,760円〜(税込))
付与ポイント
1% (通常:20pt〜 D+会員:16pt〜)
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    • 00:12 〜 (前回の症例からの続き)コピーデンチャーの辺縁修正
    • 02:25 〜 口蓋形態の修正
    • 04:53 〜 精密印象(咬合採得も同時に行う)
    • 07:02 〜 義歯完成
    • 07:37 〜 新義歯の調整
    • 09:45 〜 上顎総義歯のポイント
    • 12:38 〜 上顎結節が吸収しているケース
  • 今回は、出来上がったコピーデンチャーを改造して、より理想的な形へ仕上げていきます。
     
    まず、最初に行うことは頬側後縁部の改造です。
    頬側後縁部を改造することで、ハミュラーノッチの位置を決めることができます。
     
    ハミュラーノッチとは鈎切痕や翼突上顎切痕とも呼ばれます。
    上顎結節と蝶形骨翼状突起内側板の翼突鈎の結合部で、上顎結節の後方に存在する部分のことです。
    上顎義歯後縁部の床縁決定の指標となります。
    ここには義歯の変位を起こす筋などがなく、加圧することができ、ポストダムの始点を設定することができます。
     
    コピーデンチャーを利用することで、精密印象と咬合採得を同時に行うことが可能です。
    通常の手順だと、概形印象、個人トレーによる精密印象、咬合採得と三段階に分けて行うところを一回で終わらせることができます。
    患者さんの来院回数を減らすことができ、また、完成までの期間も短くすることが可能です。
    総義歯を必要とする患者さんは一般的に高齢の方が多いので、来院回数が少ないことは大きな利点となります。
    印象採得前のコピーデンチャーの修正では、ハミュラーノッチが重要なポイントとなります。
    ハミュラーノッチを再現することで義歯の後縁が決定するからです。
     
    また、上顎総義歯の辺縁封鎖性の向上には、上顎結節の抱え込みと、口蓋と左右の上顎結節が直線上に配置されることが大切です。
    上顎総義歯は、患者さんの要望に応えようと小さくしてしまうことはないでしょうか。
    しかし、辺縁封鎖性や義歯の安定を考えると、義歯には必要な大きさがあります。
    上顎結節は第二大臼歯が位置する場所に近く、第二大臼歯が早期に喪失すると顎堤の吸収も早く進みます。
    その顎堤に沿っただけの義歯を作成すると、頬粘膜からの維持を得られず脱離しやすい義歯になってしまいます。
    初診時に顎堤、特に上顎結節の付近を良く精査し、顎堤の吸収が著しい場合はデンチャースペースの回復を行うことが重要です。

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