今回は、合同会社ハウスコールエージェンシー代表の松浦京之助先生をお招きし、地域医療の実際と課題について深く掘り下げます。松浦先生は、訪問診療と外来診療を並行して行う歯科医師であり、2020年に設立された同社では、高齢者の嚥下状態を評価する「ミールラウンド」など、地域に根ざした医療活動に力を入れています。

先生の略歴としては、2019年に福岡歯科大学を卒業後、広島大学病院で研修を受け、静岡・神奈川・佐賀といった複数の地域で勤務されました。現在は医療法人高輪会に所属しながら、四海市にて訪問・外来の両面から診療に取り組まれています。

ハウスコールエージェンシーでは、医療機関と連携して嚥下評価や食支援を実施。具体的には、介護施設などでの多職種によるミールラウンドを通じて、患者の食事状況の改善や安全性向上に努めています。この活動を通じて、現場に必要な医療の視点を届け、介護職と歯科職の間にある距離感の解消に貢献されています。

さらに本セッションでは、医療資源が限られる地域において、どのように歯科医師が専門性を発揮し、実践的な訪問診療を展開しているのかが語られます。個人開業とは異なるアプローチで地域医療に貢献している松浦先生の取り組みは、今後の歯科医療の新しい可能性を示唆するものです。

【コンセプト】
「医療者の多様性のあるキャリア」を探っていくトークセッション。

【ゲスト】
合同会社House Call Agency代表
松浦 京之介先生

【MC】
株式会社Doctorbook
堀元 偲緒里