Doctorbook academy

スペシャル
2025年10月31日(金) 公開

ORT塾 第10回 ジョン・ミュー理論に学ぶ“原因療法” ― 不正咬合を根本から見直すORT矯正の集大成

価格
22,000円〜(税込) (D+会員 19,800円〜(税込))
付与ポイント
1% (通常:200pt〜 D+会員:180pt〜)
  • クレジットカード
  • Amazon Pay
  • ORT塾の最終章では、ジョン・ミュー先生の理論を軸に、不正咬合を根本から見直す視点が提示されます。歯列不正そのものではなく、その背景にある原因を理解することの重要性が強調されました。前半ではトロピックプレミスと呼ばれる顔面成長の前提条件が解説され、舌が口蓋に触れ、唇が自然に閉じていることが理想的発育の鍵とされます。しかし現代の子どもたちには低位舌や口呼吸が増え、顎の成長不足から不正咬合へとつながる現状が紹介されました。

    続いて、バイオブロック装置の役割が示され、特にステージ1と3に注目。舌位や口唇閉鎖を改善し、顎骨発育を促す仕組みが整理されます。歯の大きさは遺伝的要素に左右されますが、顎の大きさは環境因子に大きく影響されるため、不正咬合の本質は顎の成長不足にあると理解できます。さらに顎の発育不良が引き起こすCFD(頭蓋顔面発育障害)にも触れられ、鼻閉や口呼吸が姿勢や全身の機能、顔貌にまで影響することが具体例とともに示されました。

    後半では、呼吸・嚥下・姿勢など日常的な機能不全が一日に何千回も繰り返され、成長を阻害していく現実が語られます。これらは単なる歯科的問題にとどまらず、睡眠障害や顎関節症、発達への影響にも関与しうることが臨床的に整理されました。バイオブロック療法をはじめとするアプローチが、単なる歯列矯正ではなく原因療法であるという位置づけが繰り返し強調されます。

    また治療成功の鍵となる「コンプライアンス」についても具体的に触れられました。装置や技術が優れていても、子ども本人と保護者の理解・協力なしには成果は得られません。目的の共有、習慣化の工夫、声かけや評価法まで、臨床で役立つ実践的ヒントが提示されます。

    さらに舌小帯と母乳育児、不正咬合予防との関係を最新エビデンスに基づき解説。母乳授乳の動きが天然の口腔筋機能療法として働き、不正咬合や機能不全の予防につながるという知見が整理されました。2024年のメタ解析を含む世界的な潮流が紹介され、歯科医師が「壊れたものを治す」だけでなく「壊れないように守る」使命を担うことが強調されます。

    約1年にわたる学びの集大成として、本動画は臨床家に勇気と新しい視点を与える最終講義です。原因にアプローチする矯正こそが、子どもたちの未来を支える第一歩であることが示されています。

    【こんな先生におすすめ】
    ・小児矯正の診療に携わる歯科医師
    ・機能不全や呼吸・嚥下を含めた原因療法に関心のある先生
    ・患者・保護者への説明やコンプライアンス確保に悩む臨床家

    【学べるポイント】
    ・トロピックプレミスと不正咬合の根本原因の理解
    ・バイオブロック療法ステージ1・3の臨床的役割
    ・舌小帯・母乳育児と機能発達の最新エビデンス

Doctorbook academy

本サイトは、歯科医療に従事されている皆さまを対象に情報提供するサイトです。

あなたは歯科医療従事者ですか?
※一般の方は患者向けサイトDoctorbook をご覧ください


Facebook ログインの確認

Doctorbook academy は Facebook ログインをサポートします。

Facebook アカウントより必要な情報を取得します。
許可する場合、YES を押して Facebook 連携に進んでください。 誤って Facebook ログインを選んだ場合は NO を押してください。