顎堤吸収の著しい下顎総義歯作製のコツ #1
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*2022年4月4日にLIVE配信されたクリニカルカンファレンスの講演内容です。
上顎の総義歯の形作りについて、デンチャースペースなどを考慮しながら作っていくという話をしてくださいました。
義歯というものはやはり下顎が難しいものでしょう。
特に下顎の顎堤が著しく吸収している場合、どうするかお悩みの先生も少なくないと思います。
しかし村岡先生は「下顎をやるためには上顎をかなりしっかりと作らなければならない」とおっしゃいます。
そのポイントは、まず「上顎を落ちないようにする」ということです。
そしてもう1点は顎堤の吸収にあります。
下顎の顎堤はストレートに吸収されますが、上顎は頬側が薄く頬側から吸収するため歯列も狭くなります。
そのためそのまま義歯を作製すると、反対咬合になってしまったりと上手くいきません。
歯を昔あった時と同じように並べてあげるためには、吸収された顎堤の厚みを床で補う必要があるのです。
これは「インプラントよりも入れ歯が有利な点」だと村岡先生は熱く語られています。
#1の講義ではこのような理由から、最初に上顎についてお話いただきました。
本動画ではその後あった次のような質問についてお答えくださっていますので、一緒に復習しながら見ていただければと思います。
一つ目の質問はリライニング材の様々な種類がある中で、光重合でリライニングを行うメリットについてです。
二つ目は一般的に口蓋小窩とハミュラーノッチを結んだ線が上顎後縁部ですが、村岡先生がそれよりも長く印象をとる理由です。
三つ目は印象でとった床の厚みを技工士へどう伝えるのかという質問にご回答くださっています。
ここでは学生時代に行ったであろう「ボクシング」についてのお話が出てきます。
吸収してしまった顎堤の厚みをこのボクシングによって伝えることができると村岡先生はおっしゃっています。
動画内では図解しながらその方法を解説くださっていますので、ぜひこちらもご覧ください。
そして皆さん難しく感じることが多いのは「下顎の顎堤が吸収している場合」をどう扱うかという問題です。
特に下唇の力が強い方の場合、それによって下顎の義歯が押されて浮き上がり外れてしまうことがあるでしょう。
この時にその力を避けるために、人工歯の排列の位置を舌側にする方法を取られる先生もいらしゃると聞きます。
しかし村岡先生はなるべく人工歯をいじるのではなく「下顎の義歯をしっかりさせること」を勧めています。
それはなぜでしょうか。
こちらも立つということを例えにお話くださっていますので、ご確認ください。
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