コピーデンチャーとリライニング後の研磨の重要性 #5
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*2022年4月4日にLIVE配信されたクリニカルカンファレンスの講演内容です。
前回の#4では、総義歯にする前の準備としてコピーデンチャー作製をしました。
続いて行うリライニングでは、下顎の場合はすぐに口腔内に挿入せず、重力に負けないくらいの硬さになるまで待ってから入れます。
その後咬合調整をしていきますが、クラスプのない状態では左下3番辺りが当たっていました。
ご自身の入れ歯の時には少し違和感があるような気がする程度だったそうですが、かなり強く当たっているように見えます。
中心位は大体合っているため、主に側方運動時の咬合調整です。
自分の口腔内で義歯を体験すると「どのようにしたら安定するか」など咬合を理解しやすいと村岡先生はおっしゃっておられました。
ここまで義歯の内面をフィットさせてきましたが、食事をする際にはやはりクラスプがあると楽だということも感じられたそうです。
例えば麺類など口をすぼめて食べるような場合、義歯が外れやすくなるのを防ごうとして疲れてしまうのだそうです。
翌日、舌が痛くなったため義歯を触って確認すると、左下の奥の当たりが若干ざらついていることがわかりました。
これは良く研磨することで改善されるため、歯科技工士から研磨について教わるように村岡先生はここでも勧めています。
そしていよいよ左下4、5番を抜歯し、コピーデンチャーに増歯をします。
抜歯後はまだ傷になっているため「リプロライナー」を使ってのリライニングがお勧めだそうです。
しかしその後、村岡先生は大失敗をしたことに気が付きます。
下顎の義歯のリライニング時に上顎のデンチャーを入れ忘れており、噛み合わせが変わってしまったのです。
このような「噛み合わせが悪い時に起こる問題」は上下顎で異なり、思っていたよりも義歯は動いていることを実感したと言います。
では噛み合わせが悪い時、上下の義歯にはそれぞれどのような異なる問題が生じるのでしょうか。
この点についても歯科医師の立場からの見解、また患者様の立場での気持ちの双方をお話しくださっています。
こちらも歯科医師である村岡先生の体験だからこそ、まだ義歯を装着したことのない先生方にも伝わる内容になっているでしょう。
ぜひ本動画を参考にしていただけたらと思います。
最後に、現在村岡先生はご自身の義歯をどう安定させるかということに直面中とのことです。
今までに先輩や本から学んだり患者様に経験をさせてもらってきましたが、やはりご自身で経験するのとでは全く違うと言います。
今後の経過についてもまたお話を伺えるのを楽しみにしていてください。
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