部位で異なる唾液の効果│Step5-5
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伊藤先生の著書、2020年の医歯薬出版ベストセラーに選ばれた「カリエスブック 5ステップで結果が出るう蝕と酸蝕を予防するカリオロジーに基づいた患者教育」(医歯薬出版 刊)をお手元にご視聴いただくと、より理解が深まります。
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前回の動画では、唾液量を把握するための検査が重要であるということを学びました。
臨床において「上顎にはカリエスが多いが、下顎には見られない」というケースに直面したことはありませんか。
このケースはしばしば見られるのではと思いますが、伊藤先生によるとこれにも唾液が関係しているそうです。
今回の動画では「部位によって唾液の効果が異なる」という点について講義いただきます。
まず初めに、口腔内での唾液の効果は大きく「唾液を制す者はう蝕を制す」と先生はおっしゃっています。
Part5-5でも、引き続き唾液への理解を深めていきましょう。
う蝕ができやすい場所は唾液の分泌が少なく、う蝕ができにくい場所には唾液が多い傾向にあることは、皆さんご存知の通りです。
ここで3大唾液腺について確認していきましょう。
3大唾液線は「耳下腺・顎下腺・舌下腺」の3つです。
それぞれの場所と、唾液分泌の仕方を思い起こしてみてください。
唾液の浄化作用がどれほどであるかは、これらの部位と密接に関係しています。
本動画では「糖を摂取した時に薄まるまでに要する時間」を、部位別に表した結果が示されています。
結果を見ていくと、安静時唾液で最も時間がかかるところは、70分でした。
つまりこの部位がう蝕のリスクが高い場所ということになります。
続いて刺激時唾液では、ガムを噛んだ場合とレモン味の飴を舐めた場合を見ていきます。
同じ刺激唾液であれば「唾液量は多いため早い時間で薄まるのではないか」とお考えになる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もしそうなのであれば「糖が薄まるまでの時間も同様だ」と思われるかもしれません。
しかし実際は、最大時間は14分と42分と、大きな差が認められたのです。
なぜこのような違いが起きるのかお分かりになりますか。
この件に関しては、動画の中で伊藤先生ご自身の考察を聞くことができますので、ぜひご覧になってみてください。
ここまでの話を踏まえて、最初にあげたケースを再び考えていきましょう。
次に考慮すべき点は「唾液の流れ方」です。
唾液がどのようなルートを辿っていくかイメージしてみると、う蝕リスクの高い部位が見えてくるのではないでしょうか。
冒頭で伊藤先生が「唾液を制す者はう蝕を制す」とおっしゃっていたのは、唾液にこのような特徴があるからです。
では最後に、歯科医院で下顎の前歯部にう蝕が見られる患者様に出会ったとしたら、どう判断すべきか考えてみましょう。
きっと、う蝕のリスクが高い患者様だと思われると思います。
次のエピソード
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スペシャルよく噛むこととう蝕には、唾液の「緩衝作用」が関わっています。その点を、スクロースとサトウキビを用いた実験から考えていきましょう。また、唾液中の成分「重炭酸」の大きな活躍についても学びます。再生する
再生時間 09:16
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