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2026年10月15日(木) 公開

臼歯の大きな近心移動を成功に導く最小限のアタッチメント設計|DAY2

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  • 2026年3月19月、8月6日の2日間で開催された『クリンチェックTetoriAshitori 第5期』から、【2日目・第4部】の内容をお届けします。

    保存困難歯が複数存在する症例では、抜歯スペースをどのように活用し、矯正治療によって咬合を再構築すればよいのでしょうか。

    「クリンチェックTetoriAshitori 第5期」DAY2の第4回では、複数の保存困難歯を有する20歳女性の症例を取り上げ、岡野修一郎先生が抜歯部位の選択や臼歯の近心移動を含む治療計画について解説します。

    本症例では、う蝕によって保存が困難となった小臼歯が複数存在し、さらに骨格性Ⅱ級の傾向が認められます。

    通常の叢生改善を目的とした抜歯症例とは異なり、保存困難歯の抜歯スペースを利用しながら、咬合関係の改善と歯列の再構成を目指すことが大きなテーマとなります。

    まず、上顎では保存困難な第二小臼歯を抜歯し、そのスペースを活用してⅡ級関係の改善を図る治療計画を検討します。

    一方、下顎では抜歯後のスペースをどのように閉鎖するかが重要なポイントです。

    特に、下顎臼歯を近心移動させる場合、アライナー単独で対応するのか、スライダーなどの補助装置を併用するのかという選択肢があります。

    岡野先生は、実際の移動量や歯の初期位置を確認しながら、アライナー単独での近心移動が可能かどうかを検討します。

    また、臼歯を近心移動させる際には、歯の傾斜やアンカレッジロス、正中の変化なども考慮する必要があります。

    抜歯スペースをどのように閉鎖するかによって、最終的な臼歯関係や正中の位置が変化するため、どの要素を優先するかという判断が重要になります。

    さらに、上顎のⅡ級関係をどのように改善するかについても議論します。

    下顎臼歯の近心移動によって咬合関係が変化する場合、上顎の遠心移動が追加で必要になる可能性があります。

    岡野先生は、初回のアライナーだけで最終的な咬合を完成させようとするのではなく、追加アライナーでの修正も見据えた治療計画について説明します。

    また、顎間ゴムの使用やアタッチメントの設定についても解説。臼歯の近心傾斜を抑えるために、どのような設計を行うべきかを具体的に検討します。

    本症例では、単に歯並びを改善するだけでなく、保存困難歯の抜歯スペースを有効活用することが重要です。

    抜歯部位の選択、臼歯の近心移動、正中のコントロール、Ⅱ級関係の改善まで、複数の課題を総合的に考えながら治療計画を立てる過程を学べる内容です。

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