総義歯へ向けた抜歯前に備える、増歯・コピーデンチャー活用のコツ #2
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*2022年7月26日にLIVE配信されたクリニカルカンファレンスの講演内容です。
#1では、村岡先生が総義歯装着に至るまでどのような過程を追ってきたのかについて解説いただきました。
#2では、いよいよ下顎総義歯の装着に向けて準備をしていきます。
まず、レントゲン写真にて下顎の顎堤の変化の様子をご確認ください。
前回ご覧いただいたレントゲン写真と比べ、どれだけ顎堤が吸収しているのかが一目瞭然です。
これほど顎堤の吸収が起こるのであれば、義歯が合わなくなることもガタつきが出ることも納得できるのではないでしょうか。
これに対し、村岡先生はトクヤマの「ヒカリライナー」を使用してリライニングをされていたそうです。
パーシャルデンチャーの場合は、残存歯のアンダーカットに入り外れなくなることもあるため、光重合タイプがお勧めだと言います。
いよいよ左下4、5番のEXTをする前に、現義歯を利用して増歯とコピーデンチャーの準備をします。
現義歯を利用する方法もありますが、なぜ村岡先生はコピーデンチャーを使うのでしょうか。
それは、金属部分がないため増歯後の調整などがしやすいからだそうです。
コピーデンチャーというと「手間がかかるため臨床に取り入れることは難しい」と感じる先生方もいらっしゃるかもしれません。
ここではコピーデンチャーの作製過程や、日常の臨床で続けるための工夫もご紹介くださっていますので、ぜひご覧ください。
そしてコピーデンチャー作製後は、ヨシダの動的リライニング材「リプロライナー」を用います。
こちらは1週間ほどはティッシュコンディショナーの役割をするため、抜歯後に痛みを生じにくいという利点があります。
その後は固まり、そのままリベース剤となってくれる非常に使い勝手の良いものだそうです。
動画内では、上下顎それぞれに用いる時の硬さや、口腔内に挿入するタイミングなども解説いただいています。
ご興味のある先生は、ぜひこちらもチェックしてみてください。
技術を学ぶ時、根管治療や補綴の調整の場合は抜去歯や模型が利用できますが、義歯の場合は違います。
村岡先生は「義歯を学ぶには自分で体験するのが良い」とおっしゃいますが、なかなかそうもいきません。
ここでは義歯調整時に患者様の感じる不快感、総義歯・部分床義歯で起こるトラブル・食べにくい物についてもお話があります。
私たちができない体験をして得た気付きや学びを、惜しみなくシェアしてくださっている貴重な内容です。
ぜひご覧ください。
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