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筋肉ケア スキルアップトレーニング|シカキンセラピー セラピスト養成講座 (全18回)

歯科衛生士・歯科助手が、歯科領域に関連する筋肉ケアのスキルを身につけ、 歯やアゴの痛み、歯ぎしり、くいしばり、首・肩こりなどの症状に的確に対応できる力を育てる講座です。

  • 基礎理論|シカキンセラピストの役割 16:27

    歯科衛生士・歯科助手が筋肉・筋膜・姿勢の異常に気づきサポートできるようになるための講座。
    初心者でも理解できるように、基礎から丁寧に解説。

    ◾️学べる4つのスキル
    ・評価(筋触診で悪い筋肉を見つける)
    ・施術(マッサージ・筋膜リリース・ストレッチ)
    ・セルフケア指導(個別化ケアで自立支援)
    ・説明(患者に伝わるコミュニケーション力)

    ◾️セラピストの役割
    ・「治す人」ではなく「セルフケアを教える人」。
    ・患者が自ら体をケアできるよう支援する。

    ◾️講座の流れ
    ・動画講座(約3時間)→ 実技セミナー(2日間)→ 試験。
    ・試験はロールプレイ形式:カウンセリング~筋触診~施術~セルフケア提案。
    ・合格基準:「セルフケアをやってみよう」と患者が思えば合格。

    ◾️症例紹介(3例)
    ・筋膜痛の特定で抜歯を回避。
    ・3か月続いた顎・耳の痛みがセルフケアで改善。
    ・食いしばり対策でフェイスラインが変化。

  • 基礎理論|筋肉・筋膜の基本の「き」 10:31

    「筋肉・筋膜の基本の考え方」について解説。
    骨・関節・筋肉の関係、筋肉の働き、こりの原因と改善の基本を学ぶ。

    ◾️骨・関節・筋肉は三位一体
    ・骨=身体の構造、関節=骨のつなぎ目、筋肉=動かす役割。
    ・3つがそろって初めて身体は機能する。
    ・歯科筋セラピーでは主に「筋肉」に注目。

    ◾️筋肉の働き
    ・骨や関節を動かし、姿勢を安定させ、血流を促す。
    ・筋肉は“縮む”しかできず、反対側の筋肉が“伸ばす”役割を担う(ペアで働く)。
    ・姿勢保持などの「強縮(同時収縮)」は疲労やこりの原因になる。

    ◾️こりの原因
    ・意識的な使いすぎよりも、無意識の力み・不良姿勢による“使いすぎ”が多い。
    ・長時間の同姿勢で筋肉が休めない状態が続くと、慢性的な緊張が起こる。

    ◾️筋膜痛の仕組み
    ・凝りが蓄積すると「コップの水」があふれるように痛みが出る。
    ・痛みが取れても、コップの中の“こり”が残っていると再発する。
    ・定期的なケアとセルフストレッチが再発防止に重要。

    ◾️改善と予防
    ・マッサージ・ストレッチ・理学療法が有効。
    ・1回で完全に取れなくてもOK。こりのレベルに応じて時間をかけて改善。
    ・セルフケアを続けて、血流を回復させることが大切。

  • 基礎理論|痛い場所に原因がない!? 08:57

    「痛い場所に原因はない」──筋膜のつながりとトリガーポイントの考え方を解説。

    ◾️筋膜癒着(ゆちゃく)の原因
    ・長時間の同じ姿勢
    ・運動不足
    ・ケガ・炎症・手術
    ・不自然な体の使い方
    → 放置すると拘縮→線維化へ進行し、元に戻らない。

    ◾️筋膜の全身連動
    ・筋膜は頭から足裏まで一枚でつながっている。
    例:前屈時、足裏〜背中〜おでこまで連動して伸びる。

    ◾️痛みの本質
    ・痛む場所に原因があるとは限らない。
    ・離れた箇所の「こり」が痛みを引き起こす=関連痛(トリガーポイント)。
    例:腰痛の原因が首・お尻・ふくらはぎなどにあるケース。
    歯や顎の痛みも、咬筋・側頭筋・胸鎖乳突筋などの筋緊張が関係する。

    ◾️トリガーポイントの見つけ方
    ・「ファミリアペイン(Familiar Pain)」
    =押圧した際に、患者が普段感じる痛みが再現される反応。
    ・5秒ほど押して再現痛が出れば、その部位がトリガーポイント。

  • 基礎理論|歯科疾患と姿勢の関係 08:57

    歯科疾患と姿勢の関係について解説。
    顎・首・肩の筋肉連動と、猫背姿勢が顎機能に与える影響を説明。

    ◾️顎の動きの基本
    ・顎は下顎だけでなく上顎(頭蓋骨)も動いている。
    ・首の筋肉が頭を支えることで、日常的には下顎だけが動くように見える。
    ・顎の動きには首や肩の筋肉も連動しており、常に一緒に働いている。

    ◾️筋肉の「使いやすいポジション」
    ・体には最も力を発揮しやすい姿勢(ポジション)がある。
    ・不自然な角度で動かすと、筋肉や筋膜に負担がかかる。
    ・猫背姿勢で咀嚼すると、顎の筋肉に大きなストレスがかかる。

    ◾️猫背・頭部前方位姿勢の影響
    ・頭が前に出ると、顎が下方・後方に引かれ、咬筋・側頭筋・内側翼突筋が緊張。
    ・舌が下がり(低位舌)、口呼吸や歯列不正につながる。
    ・頭の重さ(約5〜6kg)は姿勢が悪いほど首・肩に負担をかける。

    ◾️姿勢不良による症状
    ・自律神経の乱れ、首肩こり、頭痛、手のしびれ、口呼吸、食いしばり、顔のたるみなど。
    ・特にTCH(歯列接触癖)は猫背や頭部前方位姿勢と深く関係する。

  • 基礎理論|「痛みの原因」と「痛めた原因」 09:30

    「痛みの原因」と「痛めた原因」を正しく区別する重要性を解説。
    対症療法と原因療法の違いを理解し、臨床に活かす。

    ◾️根本原因とは
    ・「なぜ」を繰り返し問い続け、変えられない要素の一歩手前にあるもの。
    ・トヨタ式「5回のなぜ」思考法を紹介。
    例:顎の痛み → 咬筋のこり → 食いしばり → ストレス → 姿勢不良。

    ◾️痛みの原因と痛めた原因
    ・痛みの原因:炎症・神経障害・筋膜痛など「今、痛い部分」。
    ・痛めた原因:姿勢不良・使いすぎ・運動不足など「根本的な要因」。
    ・両方を見極めることで、再発防止につながる。

    ◾️対症療法と原因療法
    ・対症療法=今の痛みを取る(例:マッサージ・鎮痛)。
    ・原因療法=痛みを繰り返さないための根本改善(例:姿勢改善・セルフケア)。
    どちらも重要で、バランスよく使い分けることが大切。

    ◾️症例紹介(50代女性の顎関節痛)
    ・咬筋・側頭筋のこりを解消(痛みの原因へのアプローチ)で一時改善。
    ・頭部前方位姿勢(痛めた原因)をストレッチポールで修正し、再発を防止。
    ・現在6か月間、症状再発なし。

  • 筋肉学習編|咬筋 11:40

    咀嚼筋トリオの1つ「咬筋」の位置・触診・施術・セルフケアを解説。
    歯科筋セラピストとしての触診の基本姿勢を学ぶ。

    ◾️触診・施術の基本姿勢
    ・手は押す道具ではなく“感じ取るセンサー”。
    ・力を入れず、柔らかく触れて筋のこりを感じ取る。
    ・強く押すと感覚が鈍り、術者も疲労・腱鞘炎の原因になる。
    ・柔らかい施術は、患者に安心感を与え、自身も疲れにくい。

    ◾️咬筋の解剖と位置
    ・頬骨(頬骨弓)から下顎角にかけて走行する大きな筋肉。
    ・「マスクのゴムが当たる範囲」が咬筋の位置の目安。
    ・咬筋は顎を閉じる主動筋で、咀嚼や食いしばりに深く関与。

    ◾️触診のポイント
    ・9点に分けて硬結や圧痛を確認(上・中・下 × 前・中央・後ろ)。
    ・左右差をチェックし、痛みや硬さがある部分を把握する。
    ・指の腹でやさしく押し、口を開けると筋が伸びるので触診しやすい。

    ◾️セルフケアの方法
    ・指腹で咬筋を前後・左右に動かしてマッサージ。
    ・「押しながら口をゆっくり開ける」と局所的ストレッチになる。
    ・患者説明用QRコード動画も活用可能。

  • 筋肉学習編|側頭筋 08:16

    咀嚼筋トリオの2つ目「側頭筋」の位置・触診・施術・セルフケアを解説。
    手は「押す道具ではなく感じ取るセンサー」であることを再確認。

    ◾️側頭筋の解剖
    ・頭の側面(耳の上)に広くつく大きな筋肉。
    ・咀嚼時に顎を閉じる働きがあり、顎の前後位置の調整にも関与。
    ・後方の繊維が働くと顎が後方に引かれる。

    ◾️触診の方法
    ・耳の上〜米神あたりを9点に分けてチェック。
    ・触りながら咬むと、筋肉がポコッと動くのを確認できる。
    ・指の腹または指先で軽く押し、左右差・硬さ・圧痛を比較する。
    ・口を開けた状態で触ると、筋が伸びてより確認しやすい。

    ◾️施術・セルフケア
    ・指やナックル(第2関節)を使ってゴリゴリほぐす。
    ・手の付け根で頭全体を包むように回すと心地よく緩む。
    ・凝りのある部分を押しながら口をゆっくり開けると、局所的ストレッチ効果。

    ◾️期待できる効果
    ・頭痛・耳鳴り・めまいの軽減。
    ・顎関節症やTCH(歯列接触癖)の改善。
    ・美容面ではフェイスライン引き締め・たるみ予防・左右対称性の向上。

  • 筋肉学習編|内側翼突筋 05:17

    咀嚼筋トリオの最後「内側翼突筋」の位置・触診・セルフケア方法を解説。
    手は“押す道具ではなく感じ取るセンサー”という基本姿勢を再確認。

    ◾️内側翼突筋の特徴
    ・顎の内側(裏側)に位置する深部筋で、外側からは触れにくい。
    ・咬筋・側頭筋と同様に顎を閉じる筋肉。
    ・顎を横に動かす際にも関与する。

    ◾️触診の方法
    ・顎の裏側に指をフックのように引っ掛けて触れる。
    ・噛むと「ポコッ」と盛り上がる部分が内側翼突筋。
    ・左右を比較して、硬さや痛み(圧痛)をチェック。
    ・凝りの強い人は指が入りにくく、押すと痛みを感じやすい。

    ◾️セルフケア方法
    ・顎下から指または親指を入れ、左右にマッサージ。
    ・口を軽く開けて筋肉を伸ばしながら行うと効果的。
    ・セルフケア動画も用意されており、患者指導にも活用可能。

    ◾️期待できる効果
    ・顎関節症や顎の痛み・だるさの緩和。
    ・顎の歪み・たるみ改善によるフェイスラインの引き締め。
    ・咬筋・側頭筋との連携で左右差の改善にも効果的。

  • 筋肉学習編|胸鎖乳突筋 10:55

    胸鎖乳突筋の位置・触診・セルフケア・効果を解説。
    顎の症状や頭痛、姿勢不良と深く関係する筋肉。

    ◾️解剖と位置
    ・耳の後ろ(乳様突起)から胸骨・鎖骨に斜めに走行する筋肉。
    ・頭の位置を決める重要な筋肉で、顎関節や姿勢に大きく影響する。
    ・顎・歯・首の痛みの多くに関係する主要筋の一つ。

    ◾️触診の方法
    ・顔を横に向けて少し前に倒すと筋肉が浮き上がる。
    ・指でつまむようにして左右差・硬さ・痛みを確認。
    ・上部・中部・下部でこりや圧痛を感じる箇所を探す。
    ・手は押すのではなく「センサー」として感覚を重視する。

    ◾️セルフケアと施術
    ・親指と指3本で筋肉をつまみ、前後・左右にやさしく動かす。
    ・ストレッチ法:鎖骨を押さえて、首を横・後ろ・反対に倒す。
    ・30秒キープで効果的に筋を伸ばす。
    ・首の可動域を再チェックし、変化を確認する。

    ◾️検査と関連性
    ・首のこりが顎の痛みに影響するかを確認する簡易検査法あり。
    ・首の筋肉を特定できると、顎関節痛の原因特定にも役立つ。

    ◾️期待できる効果
    ・ストレートネック・猫背の改善。
    ・頭痛・耳鳴り・めまい・首肩こりの緩和。
    ・呼吸の安定、フェイスラインの引き締め、美しい首筋の形成。

  • 筋肉学習編|頭板状筋 05:33

    頭板上筋(とうばんじょうきん)の位置・触診・施術・セルフケアを解説。
    手は“押す道具ではなくセンサー”という意識で行う。

    ◾️位置と役割
    ・胸鎖乳突筋の後方に位置し、首の後面から背中中央にかけて走行。
    ・頭の位置を支える重要な筋肉で、頭痛や首・肩こりに関係。
    ・背骨(特に頸椎〜上背部)を安定させる働きを持つ。

    ◾️触診の方法
    ・胸鎖乳突筋のすぐ後ろを触るとわかる。
    ・首を軽く後ろに倒すと、筋肉がモリッと浮き上がる。
    ・左右差を比較し、硬さや圧痛のある箇所を確認。
    ・人差し指と中指の腹を使ってやさしく触れる。

    ◾️施術・セルフケア
    ・指の腹で筋肉を横方向や縦方向にゆっくり動かしてほぐす。
    ストレッチ法:
    ・手を頭の後ろで組み、首を斜め前に倒す。
    ・さらに片側に倒すと最大限ストレッチできる。
    ・30秒キープ。
    ・セルフケア器具(剣山・シアツ)を使うと効果的。

    ◾️期待できる効果
    ・首・肩こり、慢性疲労、頭痛、顎関節症の改善。
    ・姿勢改善によるフェイスラインの引き締め効果。
    ・首のねじれ・左右差の改善、美しい首筋形成。

  • 筋肉学習編|後頭下筋群 08:04

    後頭下筋群(こうとうかきんぐん)の位置・触診・セルフケア方法・効果を解説。
    手は“押す道具ではなく感じ取るセンサー”として使う意識を継続。

    ◾️解剖と位置
    ・頭の付け根(後頭骨の下)にある4種類・計8本の小さな深部筋。
    ・頭の位置・顎の安定・噛み合わせに深く関与するインナーマッスル。
    ・高度な触診が必要な筋群。

    ◾️触診の方法
    ・後頭骨のくぼみから指1本分外側にずらすと後頭下筋群に触れられる。
    ・首を軽く後ろに倒し、力を抜くと指が奥まで入る。
    ・左右に動かし、圧痛や「気持ちいいポイント」を探す。
    ・深部にあるため、強く押さず感覚を重視。

    ◾️セルフケア方法
    ・顎を引きながら頭を前に倒し、後頭部を伸ばすストレッチ(30秒キープ)。
    ・セルフケア器具(剣山・シアツ)を使い、後頭骨の付け根をやさしく刺激。
    ・毎日短時間でも継続することが効果的。

    ◾️期待できる効果
    ・目の疲れ・頭痛・自律神経の乱れの改善。
    ・猫背・頭部前方位姿勢(顎上がり姿勢)の解消。
    ・姿勢改善による首のラインやフェイスラインの引き締め。

  • 筋肉学習編|上部僧帽筋 07:00

    上部僧帽筋の位置・触診・セルフケア方法・効果を解説。
    手は“押す道具ではなく感じ取るセンサー”という意識で施術を行う。

    ◾️筋肉の概要
    ・僧帽筋は上・中・下部に分かれるが、歯科筋セラピストが扱うのは主に上部僧帽筋。
    ・後頭骨や頸椎から肩甲骨(肩先)に付着する大きな筋肉。
    ・肩こり筋として有名で、姿勢・頭位・肩の動きに深く関与。

    ◾️触診のポイント
    ・肩をつまんだときに感じる筋肉が上部僧帽筋。
    ・首に近い・肩中央・肩先など部位によってこり方が異なる。
    ・左右差や圧痛の有無を確認し、自分の感覚で硬い部分を探す。

    ◾️セルフケア方法
    ・手で肩を引っ掛けて軽く引き上げ、その状態で首を前後・左右に倒す。
    ・肩を回すことで筋膜リリース効果を得られる。
    ストレッチ法:
    ・頭を横に倒し、反対側の手を下に伸ばす。
    ・首を無理に曲げず、肩を下げる力で伸ばす(30秒キープ)。

    ◾️期待できる効果
    ・肩こり・頭痛の緩和。
    ・姿勢改善、肩の高さやラインの左右差解消。
    ・顔や顎のバランス調整、美しいデコルテ・フェイスライン形成。 

  • 筋肉学習編|大胸筋 08:03

    歯科臨床における「大胸筋(だいきょうきん)」の重要性とケア方法を解説。
    手は“押す道具ではなく感じ取るセンサー”の意識で触診する。

    ◾️大胸筋を扱う理由
    ・一見歯科とは関係なさそうだが、首こり・肩こり・巻き肩・猫背姿勢に深く関与。
    ・大胸筋の収縮により肩が内巻きになり、首や顎に負担がかかる。
    ・肩こりを取るには、大胸筋を緩めることが不可欠。

    ◾️触診・セルフチェック
    ・鎖骨の下を指でなぞると大胸筋に触れられる。
    ・前肩側が硬い人ほど大胸筋のこりが強い傾向。
    ・鎖骨下部を中心に左右差・硬結を確認。

    ◾️セルフケア・ストレッチ法
    ・壁に小指側を当て、腕を外側に伸ばして胸を開く。
    ・体を反らせるようにして30秒キープ、深呼吸を合わせる。
    ・毎日継続することで姿勢・呼吸が改善。

    ◾️期待できる効果
    ・呼吸改善、自律神経の安定。
    ・肩こり・猫背・巻き肩の解消。
    ・顎・首まわりの緊張緩和とフェイスライン・バストラインの引き上げ効果。

  • 応用臨床|問診と評価(シカキンチェックシート) 15:20

    歯科筋セラピー講座の応用臨床編として「問診と評価」を解説。
    使用ツール:「歯科筋チェックシート」で、問診〜触診〜セルフケアまで一元管理。

    ◾️問診の流れ
    ・上から順に質問し、丸や×で記入する簡易方式(約3分で完結)。
    ・痛みの場所・経過・生活習慣・既往治療を確認。
    ・痛みの強さはNRS(0〜10)スケールで数値化。

    ◾️筋触診と評価
    ・患者に痛み箇所を指させ、痛み=×、こり=○で記録。
    ・圧痛点や左右差を確認し、必要に応じて姿勢の歪みもメモ。

    ◾️セルフケア指導
    ・結果に基づき、動画付きセルフケアシートを渡す。
    ・「あなたに合ったケア方法」として説明し、継続実践を促す。
    ・チェックを残しておくことで、次回の比較やフォローが容易。

    ◾️セラピストのポイント
    ・検査と結果に基づく指導こそがセラピストの価値。
    ・短時間でも的確な説明で患者の信頼・満足度を高める。
    ・時間がない場合はシート指導のみ、必要時は施術・専門紹介へ。

  • 応用臨床|筋触診・姿勢・動きの評価 12:40

    ユニットサイドで行う「筋触診・姿勢・動きの評価」について解説。

    ◾️評価の3要素
    身体評価は「静的評価(姿勢)」「動的評価(動き)」「筋触診」の3つで構成。
    歯科筋セラピストは、特に筋触診を中心に行う。

    ◾️筋触診のポイント
    ・凝りや圧痛を「手のセンサー感覚」で捉える。
    ・患者が「痛い」と感じる場所=トリガーポイント。
    ・ピンポイントで圧をかけると、関連痛が再現されることがある。

    ◾️姿勢のチェック
    ユニット上で簡単に確認できる観察項目:
    ・顎の左右差、猫背、反り腰、肩の高さの違い。
    ・頭部前方位(あご上がり)や巻き肩。
    ・足の開き方や左右差から骨盤の歪みを推測できる。

    ◾️動きの評価
    ・前屈・側屈・顎の開閉やスライド運動を観察。
    ・「動かない」「硬い」側=短縮している筋を特定。
    ・顎の開きが悪い場合、咬筋・側頭筋・内側翼突筋の緊張を疑う。

    ◾️施術の考え方
    ・マッサージ:リラックス・血流改善が目的。
    ・筋膜リリース:凝りをピンポイントで伸ばし、症状改善を狙う。
    ・両者を状況に応じて使い分ける。

  • 応用臨床|セルフケア指導 10:16

    セルフケアの効果を最大化するための指導の考え方と実践ポイントを解説。

    ◾️歯科筋セラピーのセルフケア基準
    ・現場で実際に効果があるものを採用。
    ・患者が実感しやすい動作を選定。
    ・難しすぎず、簡単すぎない“ちょうど良いレベル”のエクササイズ。
    ・簡単すぎると患者が軽視し、モチベーションが続かない。

    ◾️Exercise is Medicine(運動は薬と同じ)
    ・運動は薬と同じく「処方(適切な評価と選定)」が必要。
    ・患者の状態を筋触診で評価し、最適な運動を処方することが重要。

    ◾️リハビリとトレーニングの違い
    ・リハビリ:マイナス(症状あり)をゼロに戻す。
    ・トレーニング:ゼロ(健康)からプラスに向上させる。
    ・セルフケアはリハビリ領域にあたり、評価が欠かせない。

    ◾️呼吸の重要性
    ・呼吸は健康の5大要素のひとつ(食事・運動・睡眠・呼吸・意識)。
    ・特に呼吸は自律神経(交感・副交感)のバランスに関わる。
    ・長く吐く呼吸(腹式呼吸)で副交感神経が優位となり、筋が緩む。
    ・ストレッチや施術時に呼吸を意識させると効果が倍増する。

  • 応用臨床|行動変容を引き出す患者説明 11:40

    患者にセルフケアを継続してもらうための行動変容の考え方と伝え方を解説。
    「人の習慣は簡単に変わらない」という前提からスタート。

    ◾️人が行動する2つの理由
    ・「快楽を得たい」か「痛みを避けたい」かのどちらか。
    ・患者がどちらの動機で動くタイプかを見極める。

    ◾️行動変容の5ステージ
    ・無関心期:興味・理解がない
    ・関心期:必要性を理解しているが行動できない
    ・準備期:やってみようと思い始める
    ・実行期:始めたが継続が難しい
    ・維持期:習慣化し、自立できている
    → 患者の段階に合わせて説明・支援内容を変えることが重要。

    ◾️行動を変える3つの原則
    ・インパクト(気づきを与える):「そうだったんですか!」と思わせる体験を作る。
    ・シンプル(簡単にできる):一度に多くを教えず、「これだけやればいい」と伝える。
    ・モチベーション(続けさせる):褒める・成果を共有・次回チェックを約束して継続を促す。

    ◾️人は忘れる生き物(エビングハウスの忘却曲線)
    ・1時間後に約50%、1日後に約75%を忘れる。
    ・定期的に復習・再指導することで記憶が定着。
    ・繰り返し通院と継続的なサポートが必要。

  • 応用臨床|臨床実践(総まとめ・試験対策) 07:33

    歯科筋セラピーベーシック講座の最終回(総まとめ)。

    ◾️学んできた内容の振り返り
    ・8つの筋肉の触診(筋触診)・セルフケア・効果説明を実践できることが目標。
    ・最も重要なのは「筋触診の正確さ」と「手をセンサーとして使う感覚」。

    ◾️臨床現場での時間別施術モデル
    ・忙しい現場でも対応できるよう、以下の4パターンを用意:
     5分バージョン:主要4筋の触診+セルフケア指導
     10分バージョン:8筋チェック+セルフケア指導
     15分バージョン:8筋チェック+施術+セルフケア指導(試験形式)
     30分バージョン:フル施術版

    ◾️試験について
    ・試験内容:8つの筋のチェック→施術→セルフケア説明。
    ・患者役(試験官)が「セルフケアをやってみよう」と感じれば合格。

    ◾️実践サポートツール
    ・トークスクリプト(説明台本)を配布:挨拶 → 評価説明 → 施術中の声かけ → 解決策提示 → クロージングまで台詞例を用意。
    ・患者説明資料・パンフレット・チェックシートも用意されており、説明が苦手な人でも安心。

    ◾️触診スキル向上トレーニング
    ・手の感覚を鍛える練習法として、
    ノートに髪の毛を1本挟み、指先で“触って探す”訓練を推奨。
    ・力を抜いた繊細な触り方を身につける。

このプログラムの受講状況
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試験結果

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