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スペシャル
2025年10月22日(水) 公開

オープンバイト症例の基本コンセプト|相談者A DAY2

価格
22,000円〜(税込)
付与ポイント
1% (200pt〜)
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  • 2日間にわたり行われた岡野修一郎先生による『クリンチェックTetoriAshitori』の中から、【2日目・第1部】の内容をお届けします。

    今回のテーマは、前歯で噛めない41歳女性の開咬症例を題材に、アライナー矯正で噛ませる設計の考え方を解説します。
    セファロはANB大きめの骨格Ⅱ級傾向、FMA大きめのハイアングル、上顎前歯は舌側傾斜という所見です。
    方針は拡大とIPR、臼歯圧下と前歯挺出で咬合改善を図る流れをClinCheck上で検討しています。
     
    ▼症例概要と初期設計
    上顎弓はやや狭小で、開咬を伴います。初回アライナー後に改善はあるものの閉鎖不十分で、追加アライナーに移行しています。前歯部にはアンカー目的のアタッチメントを設定しつつ、必要最小限に留める美観配慮も述べています。
     
    ▼オートローテーションの捉え方
    当たっている臼歯の咬合干渉を取り除くことで下顎が前方回転し、自然にバイトが閉じる現象を狙います。
    アライナー装着により関節空がわずかに開き前方位で噛みやすくなる点も補助的に作用します。
     
    ▼干渉解除は「垂直+水平」で設計
    圧下・挺出など垂直移動だけでなく、下顎臼歯を舌側へ傾斜、上顎臼歯を頬側へ広げるなど水平方向の調整で接触点を消すことが重要です。開咬ではアーチコーディネーションが肝要で、狭い上顎弓と広い下顎弓のバランス是正を意識します。
     
    ▼追加アライナーと実践Tips
    ClinCheckに大きなバイトジャンプを入れると接触表示が見えづらく修正しにくいため、
    基本は入れずに最終咬合を噛ませる設計で整えます。
    移動はサイマルテニアスに同時進行とし、アンカレッジは6前歯中心に設計します。
    舌癖の影響で閉鎖が鈍い場合があり、垂直ゴムを「筋トレ」的に併用して前歯で噛む誘導を行う工夫も紹介します。
    形態的にアンフィットを起こしやすい歯(例:左上2)は初期は無理をせず、追加アライナーで改めてアプローチする判断も示しています。

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