伊藤先生の著書、2020年の医歯薬出版ベストセラーに選ばれた「カリエスブック 5ステップで結果が出るう蝕と酸蝕を予防するカリオロジーに基づいた患者教育」(医歯薬出版 刊)をお手元にご視聴いただくと、より理解が深まります。
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早速ですが、酸蝕症の患者さまに出会った時に、皆さんはどのような対応をしていらっしゃるでしょうか。
何を聞き出し、何をアドバイスしますか?
酸蝕歯を見つけた際には、まず原因を追求することが非常に大切だと伊藤先生はおっしゃっています。
なぜなら、患者さま自身が原因に気が付くことで、初めて防げるようになるからです。
では私たちは、患者さまに何について確認をすれば良いのでしょうか。
一つ目は「飲食」についてです。
ここでLussi先生の「酸蝕症の図」を見ていきましょう。
まず外的要因があり、内的要因として「患者さまに関する因子」と「飲食物に関連する因子」があります。
先ほどもお話したように、酸蝕症の原因を知るためには患者さまから情報を得ることが必要です。
「患者さまに関する因子」を押さえていることで、問診時に何を聞いたら良いのかがわかるようになります。
この動画では、原因を把握するために必要な「患者さまに関する因子」と「飲食物に関する因子」について解説されています。
伊藤先生によると「患者さまに関する因子」の中で特に重要なのは「飲食の習慣」だそうです。
なぜなら、酸蝕症の原因のほとんどは「飲食の習慣」だから、と先生はおっしゃいます。
飲食の中で酸蝕症に関係するものとして思い付くものは、スポーツドリンクやアルコール、味のついたお水などかもしれません。
しかし、健康のためにと思い摂取しているハーブティーやビタミンCタブレットなどが酸蝕症の原因となっていることもあるのです。
他にも逆流や摂食障害による嘔吐、服薬、唾液・軟組織・ペリクルなどの面から「患者さまに関する因子」について解説があります。
日々の臨床の中で酸蝕症が疑われる時に、どのように問診をしたら良いのかわかるようになる内容です。
続いて「飲食物に関する因子」として、酸の強さや緩衝作用、pHや付着性、リン酸・フッ化物・カルシウムがあげられています。
酸の強さやフッ化物などについては、Step4-6で詳しくお話くださるそうです。
本動画の最後で伊藤先生は、原因を考える時に参考になる「部位によるヒント」について説明しています。
さらに、ある写真を元に、どのような問診をするか実際に考えることのできる症例も用意してくださっています。
早速臨床に取り入れられる内容となっているため、ぜひご覧ください。
再生時間 08:50
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