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2023年2月6日(月) 公開

細菌は酸が好き? 嫌い?│Step4-10

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880円〜(税込)
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    • 00:00 〜 「カリエスブック」 Step4-10 細菌は酸が好き?嫌い?
    • 00:20 〜 細菌は酸が○○
    • 00:50 〜 歯が溶けるpH
    • 01:34 〜 細菌が増殖できるPH
    • 02:10 〜 pHと細菌が増える速度
    • 02:38 〜 う蝕に関わる関わる細菌の酸産生性(最終pH)
    • 03:00 〜 細菌にとって酸はストレス
    • 03:44 〜 細菌の酸適応
    • 04:18 〜 生態学的う蝕病因説
    • 05:21 〜 こんな患者様いませんか?:ブラッシング良好に見えるのに、磨いていないと言う患者様
    • 06:15 〜 酸蝕症の診断時に注意すること
    • 07:01 〜 チャレンジ
  • 伊藤先生の著書、2020年の医歯薬出版ベストセラーに選ばれた「カリエスブック 5ステップで結果が出るう蝕と酸蝕を予防するカリオロジーに基づいた患者教育」(医歯薬出版 刊)をお手元にご視聴いただくと、より理解が深まります。
    カリオロジーシリーズ特設ページはこちら


    前回の動画で伊藤先生は「酸性の環境においてMSやLBが増える」というお話しをしてくださいました。
    酸性の環境で増加するということは、細菌は酸を好むということなのか、と思う方もいらっしゃるかもしれません。
    本動画では、その点について詳しく解説いただいています。

    結論から言うと、細菌は酸が好きではないのです。
    それはなぜでしょうか。
    理由を一緒に考えていきましょう。

    Step1-6のpHについての項では、プラークの最低pHはおおよそ4.0だとお話がありました。
    そうであれば、歯を磨かずにいたらもっとpHが下がってもおかしくないのでは、とお考えになるかもしれません。

    そもそも、細菌が増殖できるpHとはどのくらいなのでしょうか。
    ここで伊藤先生は、pH4という環境で生き残れる細菌や、pHと細菌が増える速度などについて図を用いご説明くださっています。

    「酸」を嫌う細菌たちにとって「酸」はストレスであるため、それを外に出そうと一生懸命働くのだと言います。
    そのため、結果として酸産生や耐酸性が向上していく、という仕組みです。
    また細菌たちは、強い酸性環境に置かれると、自らが生き抜くためにより強い酸を出すようになります。
    これを細菌の「酸適応」と呼ぶそうです。
    この点について「生態学的う蝕病因説」を絡めながらわかりやすく解説されています。
    ぜひ、こちらもご覧になってみてください。

    続いて、臨床にて時折いらっしゃる「清掃状態は良好なのに、歯磨きしていない」という患者様のケースについて言及されています。
    皆さんもこのような患者様に、一度は出会ったことがあるかもしれません。
    酸蝕症の場合は、プラークコントロールが良好に見えることもあるため、見逃さないように注意が必要だと言えるでしょう。

    ここではその理由について、バイオフィルム形成とpHの関係からお話しくださっています。
    pHが変化することにより、バイオフィルムの形成はどのように変わっていくのでしょうか。
    またそれにより、口腔内にはどのような所見が確認できるようになるのか、というところも気になるところです。

    臨床において、患者様が「酸蝕症であるかもしれない」と気がつくことは、私たちにとって非常に重要なことではないでしょうか。
    そのために必要なことは、知識を持っていることです。
    本動画の内容も、押さえておきたい内容になっていますので、ぜひご確認ください。

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