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第15回:次世代の歯科医師に贈る、ジェネラリスト育成講座《内山徹哉先生》

2021年1月28日(木)

今回は包括的歯科治療におけるMaxillofacial Analysisについてのプレゼンテーションです。
包括的歯科治療を行っていくうえで、なぜMaxillofacial Analysisが必要だと感じるようになったのか、そのきっかけとなる症例についてもお話ししていただいています。
Maxillofacial Analysisによる補綴治療の分類と、分類に応じた治療アプローチについても解説していただきました。

Part1:包括的な治療計画を立案するために
Part2:チームアプローチ
Part3:診断用ワックスアップの重要性
Part4:診断用ワックスアップの留意点
Part5:Maxillofacial Analysisを考えるに至ったきっかけ
Part6:Maxillofacial Analysisの実践
Part7:Maxillofacial Analysisによる補綴治療の分類
Part8:大幅な改善を必要とする症例

Part1 包括的な治療計画を立案するために

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包括的な治療計画を立案する流れについてステップごとに解説していただきました。
咬合に対して介入が必要か否か、後方決定要素の問題の有無などによって治療の難易度が変わってきます。

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内山先生が卒後2年目の時に初めて全顎的な治療を行った症例についてお話しいただきました。

Part2 チームアプローチ

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内山先生が若手だった頃、どのようなことを考えながら治療を進めたかをお話しいただいています。
また、包括的歯科治療ではすべての治療ステップを自分だけで行うのはハードルが高すぎる場合もあります。
そのような場合、必ずしもすべて自分ひとりで治療を行おうとするのではなく、例えば矯正やインプラントなどを外部のドクターに依頼するなどして、チームでアプローチしていくことが有効であると述べられました。

Part3:診断用ワックスアップの重要性

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ワックスアップというと補綴のための工程というイメージがありますが、包括的な症例においては診断用としてのワックスアップも重要であると内山先生は述べられました。
複雑なケースでは診断用ワックスアップでまずゴールを設定します。
そうすることで、矯正医や補綴医、そして技工士が診断用ワックスアップで決めたゴールに向かって共通認識を持った状態で治療に取り組むことができます。
その際、ワックスをなるべく最小限にすることがポイントとのことでした。
ワックスが少ないということは、侵襲が少ない治療計画ということになるからです。

Part4:診断用ワックスアップの留意点

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ワックスアップの際に考慮すべき形態付与のポイントについて解説していただきました。
クロージャ―ストッパーやイコライザーなど、理解に混乱が生じやすい用語についてもわかりやすくお話しいただいています。

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実際の症例も用いて診断用ワックスアップをどう治療に生かすかという手順を示されました。
レジンキャップを用いてプロビジョナルを作製する方法についてもお話しいただきました。

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Part5:Maxillofacial Analysisを考えるに至ったきっかけ

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内山先生は顎顔面を見据えて咬合を考えることの重要性にある症例を通じて気付かされたそうです。
それにより歯の形態、咬合平面、切縁の位置、そして咬合高径を決定する順序に変化が生まれました。

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Maxillofacial Analysisについて詳しくご説明していただきました。
実際にMaxillofacial Analysisを実践した症例についても解説していただいています。

Part6:Maxillofacial Analysisの実践

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Downs法やSassouni分析で顎顔面と咬合平面の評価をしていきます。

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顎顔面から切縁の位置や咬合平面の決定、そして歯の形態と徐々に細部へ落とし込んでいきます。
内山先生が2014年にQDTで発表されたMaxillofacial Analysisによる補綴治療の分類についても解説していただきました。

Part7:Maxillofacial Analysisによる補綴治療の分類

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Maxillofacial Analysisによる補綴治療の分類についての解説のつづきです。
各分類について症例を提示され、どのように分類しているのか、分類に応じてどのように治療アプローチをしていくのかをお話しいただきました。
咬合高径を変更する必要がある症例は、ClassⅢに分類され難症例です。
咬合高径の決定法について文献を交えながら考察を述べられました。

Part8:大幅な改善を必要とする症例

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ClassⅢで大幅な改善を必要とする症例について解説していただきました。
咬合高径を上げる場合、実際にはオリジナルの位置より下がってしまっている状態を元に戻すイメージで調整していきます。
咬合高径を変更した際に考慮すべき点についてもお話しいただきました。
咬合高径を上げる指標として、咬合器のインサイザルピンと下顔面高の関係を利用する方法についても解説していただきました。

次回は内山先生がここ数年で手掛けた症例について解説していただきます。いよいよ最終回です。

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