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第16回:次世代の歯科医師に贈る、ジェネラリスト育成講座《内山徹哉先生》

2021年2月8日(月)

今回は内山先生が行っている包括的歯科治療とMIを組み合わせた最新のケースを2つ紹介していただいています。
全16回の「次世代の歯科医師に贈るジェネラリスト育成講座」もいよいよフィナーレです。
最後に若手歯科医師に向けた内山先生からのメッセージもいただきました。

Part1:顎顔面における垂直的な診断
Part2:How to Wax up
Part3:ファイナルセット
Part4:臼歯の咬合崩壊症例
Part5:Occlusal reconstruction×MI

Part1 顎顔面における垂直的な診断

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最終回である今回は内山先生が現在取り組んでいる症例についてのプレゼンテーションです。
まず1ケース目です。
咬合再構成するにあたりまず顎顔面の評価をしていきます。

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Keynoteを用いて短時間でLFHなど顎顔面評価に必要な値を割り出す方法について実演を通して解説していただきました。

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このケースの場合Facial typeはBrachiofacialで、咬合高径は適正であることがわかりました。
咬合高径は適正ですが、このケースの場合、補綴するためには咬合を挙上する必要があります。

Part2 How to Wax up

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咬合高径が適正であるということがわかっているため、咬合挙上は補綴するために必要最低限に抑える必要があります。

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今度は上顎中切歯の切縁の適正な位置を予測していきます。
鼻下点とオトガイに対する上顎中切歯切縁の位置のgolden proportion比率を参考に適正な位置を割り出します。

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次は咬合平面です。
ここまで進めていくと下顎小臼歯は特に補綴しなくてもよいということが予測できます。
通常、包括的歯科治療というとほとんどすべての歯の修復が必要になりますが、Maxillofacial analysisをすることによりMIな治療にもつながります。

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上顎中切歯切縁の位置、そして咬合平面も決まってくると治療ゴールの青写真が見えてきますね。

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今度はそれらのことを診断用ワックスアップで具現化していきます。
なるべくワックスを少なくし、MIな包括的歯科治療を目指します。
先ほど述べたように、たしかに下顎小臼歯にはほとんどワックスが盛られてないですね。

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ワックスアップからプロビジョナルへ。
MIな治療を実践していくためのテクニックをお話しいただきました。

動画を見る

Part3 ファイナルセット

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下顎切歯のベニアの形成から印象、そしてセットに至るまでのポイントを論文も交えて解説していただきました。

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実際のセットの様子についても動画で詳しくお話しいただきました。
セレクティブエッチングの有効性や、使用するセメントの選び方についても再度学ぶことができます。

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上顎についても印象まで進めていきます。
プロビジョナルを忠実に再現したファイナルへの移行のプロトコールや、ジルコニアフレームワークの考え方についてもお話しいただきました。

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術前術後の口腔内写真です。
Maxillofacial analysisとMIを融合させた素晴らしいケースの治療過程を診査・診断から見ることができます。

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いよいよ最後のケースです。
冠脱離や咬頭破折などのトラブルが続発し、咬合崩壊が今まさに進行している状態の患者でした。
Tooth wearもひどく、犬歯誘導も取れていません。
また中心位と中心咬合位にズレも認めました。

Part4:臼歯の咬合崩壊症例

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最後のケースのつづきです。
ひとつ前のケースと同様に、問題点をピックアップした後は顎顔面の評価をしていきます。
このケースもFacial typeはBrachiofacialでした。
咬合高径は低下していることもわかりました。

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内山先生は治療において気道圧迫に対する配慮もしているそうです。
咬合高径を上げることにより気道を圧迫しやすくなるため、気道圧迫を最小限に抑える目的で今回はCR positionで咬合高径を上げます。

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続いて上顎中切歯切縁の位置や咬合平面を決めていき、それらのことを診断用ワックスアップに落とし込んでいきます。
インプラントポジションも診断用ワックスアップで決まってくるため、矯正前にインプラント埋入を済ませておいて矯正にもインプラントを固定源として有効利用する手法についてもお話しいただきました。

Part5:Occlusal reconstruction×MI

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プロビジョナルをセットして矯正終了後には、術前より気道が広がり顎関節の状態も改善しました。
それぞれの状態をセファロやMRIを用いて示されました。
いよいよファイナルへと移行していきます。
歯をなるべく削ってほしくないという患者の希望を尊重し、上顎前歯部も特殊なベニアで仕上げていきます。

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術前術後の顔貌写真です。
患者からも非常に感謝されて歯科医師としてのやりがいを改めて感じたケースだったそうです。
プロビジョナルで咬合高径を修正したことやLFHを評価するうえで注意する点などについても具体的な話をしていただきました。

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いかがだったでしょうか。
全16回、22時間に及ぶ「次世代の歯科医師に贈るジェネラリスト育成講座」。
歯科医師人生の道しるべになるような密度の濃い内容だったのではないでしょうか。
最後に内山先生から次世代の若手歯科医師へ送るメッセージで講座は締めくくられます。
成長するために若手のうちに何をすべきかの具体的なメッセージです。
若手歯科医師にとって、今後の歯科医師人生を送るうえで大いに参考になる内容だと思います。
ぜひ最後までご覧ください。

動画を見る

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