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第17回:次世代の歯科医師に贈る、ジェネラリスト育成講座《内山徹哉先生》

2021年4月2日(金)

今回は『湿潤・感染・アクシデントを防ぐ、マイクロスコープとラバーダムによる効率的な治療Micro Rubberdam Isolation Systems』の内容についてご紹介致します。

【はじめに...】
今回は内山先生にマイクロスコープとラバーダムによる効率的な治療『Micro Rubberdam Isolation Systems(M.R.I.S)』についてのプレゼンテーションをしていただきました。
Part1:ラバーダム防湿とマイクロスコープ(M.R.I.S)
Part2:ラバーダム防湿と圧排コードの併用
Part3:M.R.I.S CR修復(ドロップコーンテクニック)
Part4:治療目的に応じた効率的なクランプのかけ方の工夫
Part5:スプリットダム
Part6:セラミックス修復時のラバーダムと圧排糸
Part7:ダイレクトボンディング充填操作

Part1 ラバーダム防湿とマイクロスコープ(M.R.I.S)

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内山先生は臨床でラバーダムを使用しない日がほぼ皆無だそうです。
ラバーダム防湿はなぜ有用なのでしょうか。
予防的観点と便宜性の点で解説していただきました。

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またラバーダム防湿とマイクロスコープは相性がとても良いです。ラバーダム防湿とマイクロスコープを併用すること(Micro Rubberdam Isolation Systems、以下M.R.I.S)により、ミラーなどで頬粘膜や舌を圧排することなく術野が明示されます。また、防湿されていることによりミラーが曇ることなく治療に集中することができます。

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接着においても防湿は重要です。湿度がCRの物性や接着に対して及ぼす影響についても論文を交えながらお話しいただきました。実際の接着操作とプロトコールを動画で解説していただいています。

Part2 ラバーダム防湿と圧排コードの併用

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歯肉縁上歯質がほとんどない場合、どうやってラバーダム防湿をすればよいのでしょうか。シビアなケースで、いかにしてラバーダム防湿をしているのか解説していただきました。また、圧排糸を併用したテクニックについてもお話しいただきました。

Part3:M.R.I.S CR修復(ドロップコーンテクニック)

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下顎第二大臼歯の遠心に大きな縁下齲蝕があるケースです。歯髄保存とCRビルドアップのテクニックについて解説していただきました。接着操作のコツや圧排糸の使い方もお話しいただきました。
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「ラバーダムってどれ使えばいいの?」そんな疑問をお持ちの先生は多いのではないでしょうか。ラバーダムシートをはじめ、クランプやフレームなどさまざまなものが販売されており、選ぶのは難しいですよね。いくつかのラバーダムシートの特徴の解説をしていただき、そのなかで内山先生おすすめのラバーダムシートも紹介していただきました。また、持っておくべきクランプやフォーセップスの選び方、便利なフレームの紹介までしていただいています。


動画を見る



Part4:治療目的に応じた効率的なクランプのかけ方の工夫


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さまざまなラバーダム防湿法について症例を通じてみていきます。まずは前歯部です。症例によって変えますが、前歯部の基本は左右小臼歯分までの8個の穴をラバーダムシートに開けておきます。


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M.R.I.Sによる前歯部ダイレクトボンディングケースについて解説していただきました。上顎中切歯間のブラックトライアングルに対する処置ですが、歯頚部の立ち上がりの部分のポイントや、視点の切り替えの重要性などについてお話しいただきました。


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前歯部ダイレクトボンディングではアイボリーセパレーターが有用です。アイボリーセパレーターを用いる場合のクランプの位置の注意点や、メスを使用した形態修正および研磨の方法についても解説していただきました。


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これはM.R.I.Sでのラミネートベニアのケースです。スプリットダムという特殊なラバーダムの使用法で防湿をしています。最小限の形成量にするためのコツなどベニアのポイントについてもお話しいただきました。


Part5:スプリットダム


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これもスプリットダムを行っているケースです。一歯ごとのラバーダム防湿が困難な場合はスプリットダムで防湿します。


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今度は臼歯部です。これも症例によって調整しますが、臼歯部のラバーダムでは基本的に臼歯部全体を網羅できるよう4つの穴をラバーダムシートに開けておきます。


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臼歯部ダイレクトボンディングのケースです。最後臼歯の操作性向上のために第二大臼歯にディスタルクランプを適用しています。また、犬歯と小臼歯の間に厚めのラバーダムシートの切れ端を挟むことにより、シートを押さえる効果があります。


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臼歯部でもエリオットセパレーターが活躍します。その活用法について解説していただきました。


Part6:セラミックス修復時のラバーダムと圧排糸


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これはM.R.I.Sにおけるセラミックスインレーセットのケースです。圧排糸を用い、隣接面をシートごと圧排しています。二ケイ酸リチウムを歯質に強固に接着できるとその物性が最大限に発揮されます。そのためセラミックスの接着操作においても防湿は非常に重要となります。


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臼歯部についてもさまざまなラバーダム防湿の実践例をご提示いただきました。これは、術野の反対側にもクランプをかけることで術野の白丸の部分のしわを解消するというテクニックです。基本を覚えて、あとは応用していくことで様々なケースに対応できるようになります。


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上顎の4前歯のケースをCRで修復したケースです。Internal&External bleechingを行い、ダイレクトボンディングを行います。その治療方針を決めるプロセスについても解説していただきました。


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メスを用いて先に余剰レジンを除去することにより術野を明示し、最小限の侵襲とします。おすすめのメスとメスホルダーについてもお話しいただきました。


Part7:ダイレクトボンディング充填操作


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さきほどのケースの続きです。ダイレクトボンディングのポイントをステップごとに詳しく解説していただきました。


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術前と術後です。素晴らしい仕上がりになっています。さまざまな治療法があるなかでベストプランを提示するための内山先生の考え方についてもお話しいただきました。

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